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2014年9月8日月曜日

音楽理論書籍のマーケティング/新コンテンツを市場に適応した形に修正する

今書いているNeralt二冊目の音楽理論書籍「Music Theory」は、コードやスケールといった基礎的な知識を初学者向けに提供するコンテンツですが、コンテンツとして一番致命的なのは、ユーザーが欲しくないものを作ってしまうことです。

音楽理論書籍でユーザーが欲しくない物とはつまり、「読んでもわからない」です。もしくは、「こんなことは、知りたくない」もあるでしょう。音楽理論はそもそもニッチな市場ですから、せめて待っている人の期待に応えなければいけません。

書籍は本質的に会話とは異なります。読者からの反応がわかりません。

つまり、会話であれば、ここがわからない、とかもっと説明が欲しいと言われれば、それを補足することができ、結果として相手の満足度は保たれます。もしくは、ユーザーに合わせて例や学習の対象をあらかじめ変更することも出来ます。

しかし、本は書いてリリースしてしまった後は、完全に一方通行になってしまいます。わからない人は読むのを辞めてしまいますし、なんか自分の学びたい内容と違うなあ、という人も辞めてしまうでしょう。

そして何よりも、このようなニーズに応えることのできない商品は売れません。

様々なマーケティング手法がありますが、まず何よりもコンテンツが顧客のニーズに応えていること、コンテンツが顧客の課題を解決できるものであることが大事でしょう。コンテンツが優良であってはじめて、それを広めるマーケティングが有効に作用するでしょう。

と、考えていたところ、そもそもユーザーのニーズってどこなの?そして自分のコンテンツがそれに応えられているのかなあ、という課題をどうやってクリアーするかということが、ある程度書籍が完成するにしたがって顕著になってきました。

音楽理論自体は専門なので、いくらでも書き込むことはできるし、書くのは自分の問題なのでやればやったでけ進むので、本を完成させること自体は自分の根性でクリアーできます。

しかし、顧客との擦り合わせは、根性ではできぬ!ということで以下の本を買ってきました。

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
http://www.amazon.co.jp/dp/4873115914



この本はまさに今の自分にベストな本で、新しいサービスや商品を、企業体ではないリソースの少ない個人が、如何に成功させるかをテーマにした実践的な一冊です。

この中で、僕が特に新しく気付いた点は以下の3つ
・アーリーアダプター(EA)が納得できるコンテンツをまずつくること。
・そして、その後にマジョリティに訴求できるコンテンツにしていくこと。
・アーリーアダプター(EA)には料金を払ってもらって、早めにコンテンツを公開。かつ、彼らと密に連絡をとって要求点改善点をもらい、コンテンツを修正していく。

この中でも強烈だったのは、まずアーリーアダプターに焦点を絞って、その人達が満足できるコンテンツをつくり、その人達に届けるためのコンセプトラインを示すこと。こうすることで、少なくともその人達が買うに値するコンテンツにはなる、と。

最初からマジョリティーに向けたピントのずれた戦略は、誰一人欲しくない可能性がある、と。まずは強い興味を持ってくれる人にフィットするものを作るのが大事だと。結果的にそれがその商品の独自価値になる、と。

なるほどなあ。なんとなく作曲をする人に向けて書くと、既存の大手出版社から出ている音楽理論の本と大差なくなってしまうし、買う方だって大手の本を買うと考えるでしょう。

そうではなくて、例えば僕が本を書いていると宣言したときにすぐに食いついてくれて意見をくれる方たちの方をしっかり向いて修正していく、という作業をすればより独自価値のあるコンテンツになるし、そのことが一番マーケティング上重要だ、ということですね。

僕のコンテンツに食いついてくれてる人は、大きく分けるとまず2つ
・DJやレコードコレクターなど、強烈な音楽マニア
・作曲か演奏をする人間、かつ初心者じゃなくて、既に曲を作ったりライブハウスで演奏しているようなセミプロの人

ということを考えると、幅広い音楽の初心者向けの必要はないのだろうな、と。強烈な音楽マニアの人達は、楽理には詳しくなくても、音楽はめちゃくちゃ詳しい。マイルスのカインドオブブルーのサウンドといえば、説明無くてもわかるし、AORのリズムがっていっても通じる。既に演奏や作曲している人も、自分なりのやり方を既に持ってるわけですよね。

だから、もちろん誰が読んでもわかるように用語の説明とかするけど、何も知らない音楽の初心者に向けて僕が書くのは、独自価値の創出という意味でもあまりないのかなあ、と。

演奏家にせよリスナーにせよ、強烈な音楽マニアに向けて書くのがベストなのではないか、と。実際反応があるのはそういう人達だし、前作が知り合いを超えて大きく売れたのも、フィンガードラミングが音楽に詳しい人がたくさんいるHIP HOPカルチャーに訴求できたからのような気もしているし。

このような様々の課題をクリアーするために、ランディングページを作成して、このブログを読んでくれるようなアーリーアアプターの皆さんに先行販売、かつ色々意見をいただいて、皆さんの課題を解決できるようなコンテンツにしていきたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。

また、皆さんがどんな課題をクリアーしたいのかを明確に私が把握するために、有料になりますが、具体的な楽曲(自作曲でも有名な曲でも)を分析して、その上でどんなコードやメロディやスケールを演奏すれば良いかのレッスンもやりたいなと思っています。音楽理論の本を買ってくれるかもしれない人は、その人それぞれの課題があるわけで、それをクリアーできるのであればこの本を買う価値があるし、ないのであれば、そもそも宣伝しても買うべきではない本ということになってしまので、まずは課題がなんなのかを私がつかむこと、次にそれを解決する内容をコンテンツに盛り込むことが必要ですよね。

ということで今後ともよろしくお願いします。残り半分書くぞー。















2014年8月28日木曜日

音楽理論とは、料理のレシピと素材です。


 先日、私の処女作「RHYTHM AND FINGER DRUMMING」が紙版、データ版合わせて120冊の販売を達成しました。購入していただいた皆さん、宣伝してくれる皆さん、本当にありがとうございます。皆様のサポートのおかげです。


 さて、調子に乗りまして、第二作目を執筆中です。今回は、私の本来の専門であるいわゆる音楽理論、つまりコードとかスケールについて、基礎から書いた本です。内容自体は古典的な内容ですが、今後応用的な内容の本を出すにあたって、基礎的な内容をおさえておく必要があると考えました。ご期待ください。

 今回は、その第二作から、一部コラムを抜粋してご紹介します。テーマ自体は何度も扱っている、音楽理論とは何なのか、何の役に立つのか、ということです。料理を例えに説明しています。音楽理論が苦手な人も、嫌いな人も、読んでいただけるといいなと思います。



 Column 1


 私たちは、メジャースケールか、もしくは全音を使って説明を始めます。何故なら、メジャースケールと全音とが、音楽の一番基礎的な素材だからです。基礎的な素材だということはつまり、音楽の中に一番表れる素材だ、ということです。様々な音響的素材の組み合わせによって音楽は構成されていますが、メジャースケールと全音とが最も表出し、そして汎用性のある素材であるからこそ、音楽理論という体系のスタート地点で説明されるのです。ですからまず、この二つの音響的素材について熟知する必要が、皆さんにあります。この点は何度強調しても足りません。

 さてメジャースケールの重要性についてもう少し話をします。私たちが20歳までに聴く音楽のうち約9割が、メジャースケールか、もしくはメジャースケールに関連するマイナースケールの体系的知識によって説明されうるでしょう。これはつまり、作者の意図がどうであるかは別として、メジャースケールが音楽において如何に支配的であるか、ということを物語っています。作曲者の考えとは関係なく、自然発生的にメジャースケールが立ち上がってくるのです。そして、メジャースケールがある種の重力のように音楽全体に影響を与えている事実から、「帰納的」に我々はメジャースケールを「重要な法則」だと認めることになったのです。

 ここで私が「帰納的」と申し上げたのは、あくまでメジャースケールは音楽以前に存在していたのではない、という点を強調したいがためです。帰納とはつまり、個別の事象の集合から規則性を取り出す行為です。メジャースケールは音楽から取り出されたのです。決してメジャースケールが音楽を規定しているわけではないのです。その点を忘れてはいけません。

 しかし、この点を理解していない人が多くいるように思われます。つまり、音楽理論に自分の音楽を決定させたくない、と声高に叫ぶ人達のことです。当然ですが、音楽理論があなたにメジャースケールの内側に留まることを迫るようなことはありません。いつでも音楽的決定の主体はあなたであり、音楽理論もそのことをよくわきまえています。そうであるにもかかわらず、音楽理論に支配されることを望み、自身の音楽を攻撃されることを望む人達は、マッチポンプ的です。恐らくは特殊な性癖、つまりドMと呼ばれる人種なのでしょう。

 さて、繰り返しになりますが我々が取り上げる用語や定義 スケールやコードやドミナントモーション は音楽一般から抽出した素材である、ということをもう一度確認してください。これは規則ではありません。しかし、西洋料理一般からバターやオリーブオイルなどの素材に着目することができるように、音楽からスケールやコードといった素材に注目することができるということです。そして、自分のための料理にバターやオリーブオイルを入れることが出来るように、自分の音楽にスケールやコードを入れることが出来ます。結局のところ、どんな素材を入れたいかは、あなたがどんな味にしたいかによります。

 しかし料理にレシピがあるように、音楽のレシピも便利です。レシピから料理を作ることはよくあります。全てを自分で決める必要はありません。音楽も同様にレシピが助けとなることがあります。ところで、皆さんはトムヤムクンを食べたことがありますか。非常に複雑な味がします。何が入っているのかよくわかりません。しかしトムヤムクンのレシピがあれば、全くの素人でも比較的良い味になります。少なくとも最後まで作ることができるでしょう。レシピがなければトムヤムクンを作り始めることすらできません。レシピから初め、真のトムヤムクンを目指していけばよいわけです。音楽にも同じことがいえます。一見して何が起きているかわからない美しい音楽について、含まれる素材やその量、そして入れるタイミングを前もってレシピで知ることが出来れば、あなたの美しい音楽の手がかりとすることができるでしょう。音楽理論が担っているのは、主にこういうことだといえます。主要な素材に着目し、その組み合わせを提示する、というのが音楽理論の価値です。

 さて、この料理のたとえを使って、先ほど言及した声高な人々について考えてみましょう。彼らは、ある料理のレシピを拡張して考えすぎます。つまり、「トムヤムクンにはエビのペーストを入れると良い」といっているにすぎないのに、「全ての料理にエビのペーストを入れると美味しくなる」と拡張します。そしてついには「ゼリーにエビのペーストを入れたら不味かった!このレシピは間違っている!」と怒りだします。おそらく彼らには教育がたりません。


 ここまでの料理を用いた説明でご理解いただけたかと思うのですが、我々が学ぼうとしているのはある種の様式なのです。様式とは素材と素材の適正な組み合わせです。そして様式は時代によって変化します。また、様式の変化は過去の様式との対比の中で生じます。つまりイケている様式は、その少し前の様式の克服によって生じるのです。様式は時代により変化するものであり、常に通用するものではありませんが、しかし全ての様式は歴史的なつながりをもっています。我々が音楽理論で学ぼうとしているのは、この時代ごとの様式であり、様式の歴史的なつながりなのです。この点を忘れずに以降の項目を学んでほしいと思います。

2012年10月17日水曜日

ダイアトニックコード メジャースケール マイナースケール

よう、ブラザー。
調子はどうだ?

元気にやっているならそれでいい。
そこそこ、ってのが一番だよ。

で、本題に入るが、
「ダイアトニックコードってなんだい?」って質問が
あるブラザーから来た。

質問するってのはいいことだ。
わからないままだったら先には進めないからな。
大事なことだから、説明しよう。

まず、「メジャースケール」と「ナチュラルマイナースケール」ってのは知っているか?

「メジャースケール」は簡単に言えばドレミファソラシドだ。
「ナチュラルマイナースケール」はラシドレミファソラだな。

「メジャースケール」は一般的に明るいスケールといわれている。
逆に「マイナースケール」は暗いスケールだ。
人それぞれ感じ方は違うと思うが、一般的にそういわれている。

『熱い夏の昼下がりに飲む冷えたビールは最高だ』
そう思うやつがたくさんいると思うが、そうじゃないやつも同じくらいたくさんいるだろう。

だからって意見の違う二人が喧嘩することはない。
大した意味はないからな。
よくそう表現される、っていうだけのことさ。

で、実はこのメジャースケール、
今は「ド」からはじめたが、
「ファ」から始めてみたらどうなると思う?

実は、ファ ソ ラ bシ ド レ ミ ファ になるんだ。
「ソ」からはじめたら、ソ ラ シ ド レ ミ #ファ ソ だな。

意味がわかるかい?

カラオケを思い出してみよう。
俺はミスターチルドレンが大好きなんだが、
俺が歌うには曲全体が高すぎるといつも感じているんだ。

ミスターチルドレンのメロディは最高だが、
サビで俺の歌唱力の限界をむかえる。
俺のボイスが悲鳴を上げることになる。
クールじゃないな。

そこで、「キー」ってやつをリモコンで下げてやる。
デンモクの「 + キー - 」の「-」を押してやるわけだ。 

そうすると、不思議なことに、曲全体の感じは同じままなんだが、
俺もカズトシ・サクライと同じ歌を歌えるってわけだ!!
俺の歌の下手さは同じままだ!

最高だ。
練習しなくてもカズトシ・サクライになれるってわけだ。

そういうことが、ドレミファソラシド全体にもおきるってわけだ。
ドレミファソラシド全体を、上げたり下げたりして、
全体の雰囲気は同じまま、音の高さをかえてやるのさ。

これを一般的に「キーをかえる」という。
覚えておいてくれ。

で、このメジャースケールの、最初の音をファからはじめたり、ソからはじめたのが、さっきのスケールだ。
スケールってのは音の塊だ。ドレミファソラシドっていろんな音が1セットになってるだろ?
この塊全体をスケールと呼ぶことにしている。

で、このドレミファソラシドって聞こえる音の塊の、最初の音が「ド」のときは、
ド=Cだから、
「Cメジャースケール」って呼ぶことにしているんだ。

最初の音が「ソ」で、ドレミファソラシドに聞こえるスケールのことは、
ソ=Gだから、
「Gメジャースケール」ってわけだな!!

だからこの「ほにゃららメジャースケール」は。それぞれ音は異なるが、
全部ドレミファソラシドに聞こえる、ってわけだ!!!
不思議だな!

まとめると、ドレミファソラシドってきこえる音の塊のことを、
「メジャースケール」っていうんだ。
で、このブラザーはたくさんいる。(12人だ)
その最初の音が何かによって、Cメジャースケールとか、Gメジャースケールとかって、
名前を付けてやることにしたんだ!!!
これがメジャースケールだな。

よし、それでダイアトニックコードに話を戻そう。

コードってのは、和音のことだ。
和音てのはな、いくつかの音が同時にならしてやると、
それが一緒に聞こえてきていい感じのときがあるだろ?
それが和音だ。コードだ。

で、コードにも色々あるんだが、ダイアトニックコードってのはその中のひとつだ。
ダイアトニックコードってのは、あるメジャースケールの音しか、使ってないコードのことだ。

たとえばドレミファソラシド=Cメジャースケールがあるだろ。
この中の音からだけ選んで、コードを作ってやれば、それはCメジャーのダイアトニックコードだ。

反対にいえば、ドミソ、とかファラド、とかCメジャースケールの音しか使ってない和音は、
Cメジャーのダイアトニックコードってわけだな!!!

わかるか?

たとえばある音楽が、Cメジャースケールを中心にできている、というのがわかったとしよう。
(そういうとき、俺たちはキーがCメジャーだ、って言い方をする)

そしてコードが
1)ドミソ
2)ソシレ
3)ラドミ
4)ファラド

っていうコードだったとしよう。

そうすると1)ドミソの三つの音は全部Cメジャースケールの音だな?
だからこの1)ドミソのコードは、Cメジャーキーのダイアとニックコードということになる。

2)はどうだ?ソもシもレも、Cメジャースケールの音だな。だからこれも同様に、
Cメジャーキーのダイアとニックコードということになる。

3も4もそうだ。

じゃあ、ミ #ソ シ ってコードはどう思う?
悪くないコードだが、#ソってのは、Cメジャースケールにないよな?
だからこのコードはCメジャーキーのダイアトニックコードじゃない、ってことになる。
(これをノンダイアトニックコードっていうんだ)
仲間はずれにするようでかわいそうなんだが、彼はちょっと違う個性をもってるってことだ。

オーケーわかったか?

まとめると、
あるコード(ソシレとかファラドとか)が、あるキー(CメジャーとかFメジャーとか)の
ダイアトニックコードだ、っていえるためには、
あるキーのメジャースケールの音だけで、あるコードができていなきゃいけない!

わかったか?
ちょっと一気に説明しすぎたかもな。

けどまず雰囲気だけわかってくれればいいぜ。

じゃあ、またな!!!