ついに念願のTR-909を手に入れました。
TR-09はもはやTR-909といって良い出来です。
まず出音ですが、かなり実機に近いです。
様々なクローンを触ってきましたが一番近い。
JOMOX系は本物よりパンチがありすぎるし、そもそも全音色が出ないものが多い。
正確には覚えてないのですが、909の音全てが同時に独立したシーケンサーでならせるクローンは一台もないので、その点だけでもTR-08は優れています。
エレクトロン系のリズムマシーンは、909サウンドは出るのかもしれませんがデフォルトではない。
素の音は909ではない。
なのでまず実機と比べる前に、既存のクローンの中では圧倒的な再現性であるということが素晴らしい。
しかも五万円ですから、これは909マニアとしては大満足!!!
次に実機と比べた場合ですが、私がFIVEGで触りまくった感覚からいうと、すげーにてる。
しかも状態がいいやつに。
アナログ特有のひずみがーとか、ノイズが乗るのが逆にいい、みたいなことを言いたいキモオタの人は勘弁してください。
ベリンガーのミキサーにでも一回通してみてください。
音色の似てる具合ですが、例えばスネアのスナッピーの量やディケイを伸ばしていく場合の変化が素晴らしい。
ここがサンプルとは違うところ。
トラックメイクするなら、決して909実機でなくても909のサンプルで全く問題ないけど、ライブでリアルタイムに音色を動かすことができない。
リアルタイムにスナッピーを伸ばしていってブレイクを作りたい人にとってはTR-08は期待に応えてれます。
音色のバリエーションですが、基本は909と808です。
キックだけ3バリエーションあって、これはおそらく改造したディケイの長い808キックです。
最近のトラップなんかで使われるような。
タムなんかも3つ選択肢がありますが、これは808タム、909のタムで二つ、それから808でタムと切り替えで使えるコンガです。
808ではタムとコンガ、クラップとマラカスなど、切り替えてどちらか一つだけ使えるパートがありますよね。
あれです。
キットの組み方ですが、例えばキックだったら三つから選ぶ。
スネアも選ぶ。
っていう風に各パートを選べるので、909と808の組み合わせのサウンドも可能です。
このように音色選べるということは、今後追加も期待できますね。
もっと音色変化が強いスネアとか。
次にシーケンスですが、いわゆるTRシーケンスはいつも通り快適です。
ただかなり裏コマンドがたくさんあるようです。
例えば、トータルアクセントではなく各パートのアクセントの付け方は説明書に書いてありませんが、パートを選択するボタンを押しながらシーケンスのボタンを押すと、若干色が薄くなり、弱音を入力することができます。
また、ロールは、ロールを押しながら対応するTRシーケンサーボタン ー下にインストゥルメント名あり ー を同時押しするとスタートするのですが、このロールやインスト選択ボタンは、playinstボタンと同時押しするとラッチされます。
つまりロールを固定することができます。
さらにロールには16th 8thなどのバリエーションから選択できますが、これはどれか一つを選ぶのではなくて、三つを同時に選んだりできます。
そうするとかなり複雑なリズムになります。
このように説明書にないコマンドが隠されているようなので、今日は色んなところを同時押しする一日でした。
で、まだ見つかっていないのがフラム!!!!
これは909サウンドになくてはならない機能。
これは絶対欲しいんですが、今のところ見つけれませんでした…
見つけた人は教えてくださーい…
ただ808にフラムはないので、もしかしたらTR-08にはないのかもしれない…
あとは、パターンをつなげて行って一曲分つくる機能も自分はできてない。
確か909808両方ありましたよね?これ。
ということできっと小出しに機能追加や隠し機能公開してくれるんだと思います。
まだ三時間くらいしか触ってませんが、まずは満足!!!
買ってよかったです。
909が好きなら絶対オススメ。
そうじゃなくてもライブしたい人ならオススメ。
ライブに特化したリバーブやディレイ、それからビートスライス的なエフェクトが追加されてるのでオリジナルよりも現代にフィットしたライブ機材になってます。
ただあくまで808909クローンなので、これ一台あれば、OKっていう機材ではないです。
トラックメイクしたい人はこれじゃなくて、まずはDAW買った方がいいです。
エンジョイ!