2013年5月23日木曜日

ハモンド以外のオルガンのこと『Vox and Farfisa Organ』 - NordElectroTips #2

ボブマーリー『No Woman No Cry』の冒頭で演奏される印象的なオルガンフレーズ。

あのフレーズは、ハモンドオルガンというヴィンテージオルガンで演奏されています。
ハモンドオルガンはヴィンテージオルガンの中でも知名度が最も高く、様々なジャンルで使用されているため、オルガンといえばハモンドのことと思われている方も多いことでしょう。

でも実は、ヴィンテーンジオルガンはハモンドの他にも色々あるんです。
むしろ、ハモンド以外のオルガンを聞く機会の方が実際は多いのかも?!

というのも、ロックの文脈ではハモンド以上に、これから紹介する2機種のほうがよく使われていたからです。
特に70年代のロックで多く使用されており、ビートルズやドアーズが好きなロックファンのあなたなら、必ず聞いているはずですよ!

今回はCLAVIA社のHPに掲載されているVox社とFarfisa社のオルガンに関する記事を勝手に翻訳し、紹介します。

この二機種は、Nord Electro 3に搭載されているモデルで、ハモンドとはまた違った哀愁のある音色が特徴です。
では以下、対訳していきます。


http://www.nordkeyboards.com/main.asp?tm=Sound%20Libraries&cllibr=Vox_and_Farfisa_Library



(筆者の紹介)
トランジスターオルガンの熱狂的なファンであるアメリカ人 Barry Carson は、Nord Electro 3, Nord Stage 2 そして Nord C2 に搭載されたFarfisa Organ と Vox organのとてもすばらしい音色プログラムを作ってくれました。この音色プログラムは、60年代のポピュラーミュージックで聞くことのできる伝説的なオルガンサウンドを忠実に再現したものです。

American transistor organ enthusiast Barry Carson has created a great set of programs for the Farfisa and Vox-organs in the Nord Electro 3, Nord Stage 2 and Nord C2, recreating many of the legendary organ sounds known from the popular music of the sixties.


(以下本文)

歴史と背景
History and Background

By Barry Carson

私以外の他のノードユーザーと話をしていると、どうやらノードで一番使われていない機能というのは、六十年代トランジスタラジオの象徴ともいえる信じられないほど素晴らしい二機種『Vox Super Continental』と『Farfisa Combo Compact Duo』のようなのです。
In talking to other Nord users, it seems that the most underused features of the Nord Combo Organs, Stages, and Electro 3's might be the incredible models of two of the most iconic transistor organs of the 1960's, the Vox Super Continental and the Farfisa Combo Compact Duo.


私達がハモンドのサウンドを愛しているのは事実ですが、だからといってコンボオルガンの元祖であるVox  Farfisa のことを忘れてはいけません。Vox  Farfisa は、ブリティッシュインベイジョンやサイケデリックサマーオブラブや初期のハードロック、それから私達が愛する60年代の音楽のサウンドをつくる手助けをしてくれます。
While it's true we all love our Hammond sounds, we shouldn't forget that these Vox and Farfisa organs, the original combo organs, helped create the sounds of the British Invasion, the psychedelic summer of love, early hard rock, and all the other '60's music we love. 


ノードに搭載されたとてつもなく素晴らしいトランジスターオルガンの潜在能力を理解するためのベストな方法は、これらのオルガンがどんなもので、どのように機能するのか、ということを理解することです。
The best way to realize the full potential of the incredible transistor organ models available on the Nord instruments is to have a good idea of what these organs were and how they worked. 


45年前のティーンエイジャー達がそうしたように、Vox and Farfisa を聞き、演奏し、夢中になりましょう!アメイジングなこれらのオルガンと一緒に育ったベテランにとっても、60年代がとっくに過ぎ去ったあとに生まれた若いキーボードプレイヤーにとっても、この素晴らしい楽器にあらためて取り組むことは面白いはずですよ!

As a teenager 45 years ago, I listened to, played, and was intoxicated by the Vox and Farfisa organs. So, for other old-timers who grew up with these amazing organs and for young keyboard players born long after the swinging '60's were over, I figured it might be fun to revisit these great instruments!

(終わり)


ということで、確かに私もボックスとサルフィサのことは忘れていました。
ほとんど使っていなかった。
けれど、この記事で述べられているように、サイケロックではよく聞きますよね。
改めて使って行きたいなと思っています!

2013年5月22日水曜日

Nord Electro 3 tips

Nord Electro 3を使い始めて4年経つのだろうか?
ほぼ毎日演奏し、ライブでもヘビーに使っているのだが、まだまだ使っていない機能がたくさんある。

とくに音色を瞬時に切り替えたり、管理する機能に弱い。
今までは即興的に音色を変化させるスタイルで、決まった音色を毎回呼び出す必要がなかったからだ。

最近歌物のバンドで本格的に音色と向かい合う必要があり、使いこなす必要がでてきたので勉強をしました。(というかし続けています)

皆さんの役に立てばと思い記録します。
(環境はMac OSX)

Nord Sound Manager

音色の管理、サンプルの管理をすることができる。
単にプログラムの管理だけではなく、プログラムに使われている大元のサンプルファイル自体を新しくすることができる。
これはサンプルライブラリーだけではなくGrand、Epianoなどのサンプルも、もちろんかえることができる。
サンプルはかなりの頻度で更新・追加されており、いい感じです。

バンドでライブ順に音色を曲順に並べたりもこの機能でアプリにできます。

アプリのインストール 起動

上記よりダウンロードし、Macにインストール。
USBケーブルでつないだあと、プログラムを起動。

Organizeをon

にするのをおすすめします。
これをONにすると、プログラムの並び方を任意にできます。
ONにしないと、サンプルをノードに入れる際に、自動的に音色の先頭にサンプルがロードされてしまう。
いつも使って覚えている順番が崩れてしまいます。
Organizeをonにすることで、任意の場所にロードさせたり、順番を入れ替えたりすることが可能です。

ダウンロード(ノードへの書き込み)

Bankから、グランドピアノならグランドピアノを選択。
決まったバンクにしかサンプルはダウンロード(書き込み)できません。
例えば、グランドピアノのサンプルは、グランドピアノのバンクにしか書き込めません。

サンプルは、PCからドラッグアンドドロップでダウンロードできます。

アップロード
ノードからPCに移動(というか保存)

ダウンロード
PCからノードに移動(書き込む)

どのメーカーのなんというモデルを録音したものか、解説されてはいませんが、
音色ファイル名には書かれているので、だいたいわかりますね。

Vox and Farfisa Libraryでは、

サンプルは用意されていないものの、
ドアーズのright my fireなど有名曲の音色プログラムが用意されています。

また、Vox and Farfisa という2つの歴史的トランジスタオルガンの説明も書かれています。
ハモンドオルガンに比べて今一つ知名度はないものの、多くの名盤で聞くことのできるこの楽器達。
勉強になります。










2013年5月19日日曜日

Cubase tips

media e bay のプレビューが再生されない/スクラブ再生がされない

VSTコネクションのコントロールルームを使用している場合に起きる。
どうやら、モニターチャンネルからしか、プレビュー音は再生されない模様。
解決方法わからず。

解決→
どうやらこのようなコントロールルームを使用するようなスタジオでは、メインステレオミックスを聞くことはなく、基本的にモニターアウトのみを聞くことになっているらしい。
ということで、製作時にメインで使用するスピーカーには、コントロールルーム→モニター1を設定してあげればよい。

追記
・モニター1に、メインで使うスピーカーを設定
・画面一番下 コントロールルームで、
 ミックスを選ぶとメインミックスへの出力を聞ける。
 音量はシグナルレベルで設定
 これはメインミックスの音量には影響を与えない
 
 キューを選んだ場合には、キューで作った音を聞ける。

ショートカット

H横方向の拡大
G小さくする

コンプツール テイク選択できない レーンを表示ボタンがない

単純に、トラックの縦幅が短い場合、ボタンが消えてしまう。
縦幅を長くしよう。

ショートカットの登録 

ファイル内にある

Aにモニタリングのショートカットを割り当てました


・時間表示、小節表示を変換するには、タイムバー上で右クリックで選択
・網戸みたいなマークの横をクリック この設定で移動できる。小節にするか、もしくはグリッドを選択しよう。グリッドを選択した場合、〜マークの横がグリッドです。
・移動方法 グリッド→グリッドで指定した移動をする。グリッド(相対的)→移動幅がグリッドに成るが、グリッドに合わせる訳ではない。微妙にグリッドからずれているイベントを、一小節動かしたいときに使用するとよい。イベント→イベントにぴったりつける。

・イベントをノリでくっつけた場合、Audio→選択イベントから独立ファイルを作成、で一個のイベントに成る。

・独立オーディオイベントであれば、クリックするとドットが中央、左端、右端にでる。中央は全体の音量、残り二つはフェードインアウト。

発音タイミング修正
フリーワープ、ワープグリッドを入れる、動かす、消すには+コマンド、リセットでリセット、ワープグリッド修正のためにはかなりうえの方をずらすと動く。





2013年5月6日月曜日

掃除 ― 煩雑な作業の心理的な負担を下げる方法

掃除が得意な人と苦手な人

掃除が得意な人と、苦手な人がいると思います。
これって、はっきりと分かれますよね。
得意な人はとことん得意だし、苦手な人は本当にひどいくらい苦手。
とはいえ、誰しも部屋は奇麗にしておきたいはずです。

僕自信は、非常に掃除が苦手なタイプでした。
そんな私ですが、ここ2年ほどで多少ましになりました。
(とはいえ、普通の人は「まし」とは思ってくれないかもしれないけれど…)

そんな僕が、掃除の心理的な負担を減らすために実践している方法を、ご紹介します。

そもそも苦手とはなんなのか?

そもそも苦手というのは、「自分の力だけではどうにもクリアーできそうにない課題のこと」と言えると思います。いろいろチャレンジしてみるんだけど、どうも一人ではできそうにない。苦手なものは、本人もなぜ苦手なのか認識できないのです。

さらに悪いことに、誰でもできるような当たり前の作業である場合、他人もなぜその人ができないのか、全く理解できないため、指摘してあげることもできないのです。
八方ふさがりです。

そして、この苦手な理由は、人によってかなり事情が異なります。これも厄介な理由でしょう。
ここで参考までに僕が掃除が苦手な理由だとなんとなく推測している事柄をあげてみます。

1・工数が多い作業が苦手。
2・掃除は、画一的な方法で処理できる領域が少ない。
3・掃除をしても音楽的なメリットがない

1についてですが、掃除は、拭いたり、片付ける場所を作ったり、並べたり、とにかく複雑な作業が多いですよね。そういう作業が苦手なんだと思います。

2・掃除って、なんというか、ある一つの方法で、一気に終わらせることができず、各シーンに合わせて、やるべき内容が異なりますよね。それがすごく難しい。数式を解くようにはいかないのが難しい。

3・掃除をしても別に楽器がうまくなる訳じゃない。

こんな風に思ってました。今もちょっと思ってます。
これって苦手な人にもしかしたら共通してるんじゃないかなと思います。

解決方法 心理的な負担を下げる

私の考えでは、掃除が苦手な人は、掃除の負担をあまりに多く見積もってしまっているのだと思います。実際の数値をとってみることで、その想像上のプレッシャーから逃れることができるのではないか、というのが今回の戦略です。

1・作業をしながら、その作業の工数をカウントしてみる。そうすると、意外と工数が少ないことに気づく。

2・掃除の全体像を把握してはいけない。行き当たりばったりで掃除すること。全体を把握してしまうと、心理的な負担が半端ない。

3・音楽的な向上に結びつくと強く意識する。

まず一つ目。作業しながら工数をカウントすると、意外と煩雑に思えていた作業が、せいぜい10ステップぐらいで終わることに気がつきます。なんだ、思ったより、工数少ないじゃん、て思える。

例えば、散乱したゴミを拾うとします。部屋を見渡すと、いろんなところにゴミがある。うわー、なんか工数多そうだなあ…
でも、例えば、寝室の周りにかぎって、ゴミを広いながらその数を数えてみると、せいぜい10以内で、意外に部屋はすっきりしてしまいます。

苦手な人は、掃除の工数をあまりに多く見積もりすぎているのではないでしょうか。
それを実際の数に変換することで、心理的なプレッシャーが減ります。
ブッダさんももうしておりました。
苦しみは、妄想から生まれるのであると。

二つ目ですが、掃除全体のことを考えてしまうと、どうしてもこのプロジェクトの大きさにおののいてしまいます。
そして、一切なにも手を付けることができなくなる。
何もしない、これが一番悪いことです。
少しでもいいから何かをやれば、やったぶんだけ、部屋はきれいになるのです。

ですが、掃除が苦手な人は、全くやらないという選択をとりがちです。
これは、つまりプロジェクト全体の負担を先に背負ってしまい、その重みにやられてしまうのです。
そういうのはやめましょう。
目のついたエリア、例えばキッチンであるとか、もっと狭くてもよいですね。
シンクだけに集中するとか。
それで洗う皿の枚数を数えると。
そしたら気づいたらおわってますよ。

最後に3ですが、これは各人によって異なりますね。
自分にとって楽しいことと、掃除が結びつくように考えるのです。
例えば自分の場合、部屋が劇的に奇麗になったのは、 rhodesというビンテージエレクトリックピアノが家に来たときでした。設置する場所を作るために、家を綺麗にしたのです。

部屋がきれいになったら、こんなことができる、というわくわくと結びつけること、大事です。

これは何にでも応用できる

この実際の数に変換して、心理的な負担を下げるテクニック、なんにでも応用できます。
耳コピとか作曲とか、仕事とかにでもですね。
私もがんばって行きたいと思います。