2012年10月17日水曜日

ダイアトニックコード メジャースケール マイナースケール

よう、ブラザー。
調子はどうだ?

元気にやっているならそれでいい。
そこそこ、ってのが一番だよ。

で、本題に入るが、
「ダイアトニックコードってなんだい?」って質問が
あるブラザーから来た。

質問するってのはいいことだ。
わからないままだったら先には進めないからな。
大事なことだから、説明しよう。

まず、「メジャースケール」と「ナチュラルマイナースケール」ってのは知っているか?

「メジャースケール」は簡単に言えばドレミファソラシドだ。
「ナチュラルマイナースケール」はラシドレミファソラだな。

「メジャースケール」は一般的に明るいスケールといわれている。
逆に「マイナースケール」は暗いスケールだ。
人それぞれ感じ方は違うと思うが、一般的にそういわれている。

『熱い夏の昼下がりに飲む冷えたビールは最高だ』
そう思うやつがたくさんいると思うが、そうじゃないやつも同じくらいたくさんいるだろう。

だからって意見の違う二人が喧嘩することはない。
大した意味はないからな。
よくそう表現される、っていうだけのことさ。

で、実はこのメジャースケール、
今は「ド」からはじめたが、
「ファ」から始めてみたらどうなると思う?

実は、ファ ソ ラ bシ ド レ ミ ファ になるんだ。
「ソ」からはじめたら、ソ ラ シ ド レ ミ #ファ ソ だな。

意味がわかるかい?

カラオケを思い出してみよう。
俺はミスターチルドレンが大好きなんだが、
俺が歌うには曲全体が高すぎるといつも感じているんだ。

ミスターチルドレンのメロディは最高だが、
サビで俺の歌唱力の限界をむかえる。
俺のボイスが悲鳴を上げることになる。
クールじゃないな。

そこで、「キー」ってやつをリモコンで下げてやる。
デンモクの「 + キー - 」の「-」を押してやるわけだ。 

そうすると、不思議なことに、曲全体の感じは同じままなんだが、
俺もカズトシ・サクライと同じ歌を歌えるってわけだ!!
俺の歌の下手さは同じままだ!

最高だ。
練習しなくてもカズトシ・サクライになれるってわけだ。

そういうことが、ドレミファソラシド全体にもおきるってわけだ。
ドレミファソラシド全体を、上げたり下げたりして、
全体の雰囲気は同じまま、音の高さをかえてやるのさ。

これを一般的に「キーをかえる」という。
覚えておいてくれ。

で、このメジャースケールの、最初の音をファからはじめたり、ソからはじめたのが、さっきのスケールだ。
スケールってのは音の塊だ。ドレミファソラシドっていろんな音が1セットになってるだろ?
この塊全体をスケールと呼ぶことにしている。

で、このドレミファソラシドって聞こえる音の塊の、最初の音が「ド」のときは、
ド=Cだから、
「Cメジャースケール」って呼ぶことにしているんだ。

最初の音が「ソ」で、ドレミファソラシドに聞こえるスケールのことは、
ソ=Gだから、
「Gメジャースケール」ってわけだな!!

だからこの「ほにゃららメジャースケール」は。それぞれ音は異なるが、
全部ドレミファソラシドに聞こえる、ってわけだ!!!
不思議だな!

まとめると、ドレミファソラシドってきこえる音の塊のことを、
「メジャースケール」っていうんだ。
で、このブラザーはたくさんいる。(12人だ)
その最初の音が何かによって、Cメジャースケールとか、Gメジャースケールとかって、
名前を付けてやることにしたんだ!!!
これがメジャースケールだな。

よし、それでダイアトニックコードに話を戻そう。

コードってのは、和音のことだ。
和音てのはな、いくつかの音が同時にならしてやると、
それが一緒に聞こえてきていい感じのときがあるだろ?
それが和音だ。コードだ。

で、コードにも色々あるんだが、ダイアトニックコードってのはその中のひとつだ。
ダイアトニックコードってのは、あるメジャースケールの音しか、使ってないコードのことだ。

たとえばドレミファソラシド=Cメジャースケールがあるだろ。
この中の音からだけ選んで、コードを作ってやれば、それはCメジャーのダイアトニックコードだ。

反対にいえば、ドミソ、とかファラド、とかCメジャースケールの音しか使ってない和音は、
Cメジャーのダイアトニックコードってわけだな!!!

わかるか?

たとえばある音楽が、Cメジャースケールを中心にできている、というのがわかったとしよう。
(そういうとき、俺たちはキーがCメジャーだ、って言い方をする)

そしてコードが
1)ドミソ
2)ソシレ
3)ラドミ
4)ファラド

っていうコードだったとしよう。

そうすると1)ドミソの三つの音は全部Cメジャースケールの音だな?
だからこの1)ドミソのコードは、Cメジャーキーのダイアとニックコードということになる。

2)はどうだ?ソもシもレも、Cメジャースケールの音だな。だからこれも同様に、
Cメジャーキーのダイアとニックコードということになる。

3も4もそうだ。

じゃあ、ミ #ソ シ ってコードはどう思う?
悪くないコードだが、#ソってのは、Cメジャースケールにないよな?
だからこのコードはCメジャーキーのダイアトニックコードじゃない、ってことになる。
(これをノンダイアトニックコードっていうんだ)
仲間はずれにするようでかわいそうなんだが、彼はちょっと違う個性をもってるってことだ。

オーケーわかったか?

まとめると、
あるコード(ソシレとかファラドとか)が、あるキー(CメジャーとかFメジャーとか)の
ダイアトニックコードだ、っていえるためには、
あるキーのメジャースケールの音だけで、あるコードができていなきゃいけない!

わかったか?
ちょっと一気に説明しすぎたかもな。

けどまず雰囲気だけわかってくれればいいぜ。

じゃあ、またな!!!

2012年10月12日金曜日

音楽理論 ジャズ理論 Music Theory

音楽理論とかジャズ理論とかMusic Theoryというワードで、自分のブログが全然引っかからない。
悲しい。

ので、必要以上に音楽理論とか、ジャズ理論とか、書いていこうかな、と思います。

そんなことしても意味ないのかな?もっと効率的な対策があるんでしょうけど…
まあ、なんとなく実行してみます。


2012年10月2日火曜日

満員御礼 culture milk 1st cup!!//music theory workshop japan #5

Culture Milk[カルチュアミルク] 1杯目!
http://tweetvite.com/event/g8xy



(音楽理論講座で、必死にカンペを見る俺)

かなり人も入ったし、アクトも個性があっていい感じで、いい感じのイベントできたね!!!
きてくれた皆さんも、出てくれた人も、みんなありがとう!!
またきてねー。

今回はわたくし、音楽理論の講義と、機材の額が非常に高い「ブルジョア」ライブをさせていただきました。

音楽理論の講義では、倍音・トニック・ドミナント・サブドミナント・和音の転回形といった「音楽理論の基本的な概念」を広めたジャン=フィリップ・ラモーからお話をスタートさせました。

そしてラモーの時代が捕われていた時代精神について説明しました。
つまりこの時代には、自然科学から物事を説明するのがクールだった、って話ですね。
デカルト以降、知性と理性がクールで教会のやり方に従うのはワックだって流れに進んでいくわけです。
いわゆる啓蒙主義時代。

この中で百科全書派のディドロやダランベール、フランス革命にも影響を与えた思想家ルソー、ラモーが実はつるんで、百科事典の音楽の項目を書いていて、その中でこの音楽理論が広まっていくわけです。

詳しくは以下の論文を参考にしてください。

ダランベール著『ラモー氏による理論的・実践的音楽の基礎原理』に関する考察
片 山 千佳子ほか

http://www.lib.geidai.ac.jp/MBULL/34Katayama.pdf

片山さんは東京芸術大学の楽理科の教授で、とてもわかりやすくて、かつクリティカルな論文をたくさん書かれています。リスペクト。

こういう音楽理論関係の便利なリンクまでつくってくれてありがたい。
http://www.geidai.ac.jp/~katayama/database.html#anchor_database

リンクをたどっていくと、こういうのが無料で読めちゃう。
「Modeling Diatonic, Acoustic, Hexatonic, and Octatonic Harmonies and Progressions in Two- and Three-Dimensional Pitch Spaces; or Jazz Harmony after 1960」
http://www.mtosmt.org/issues/mto.10.16.3/mto.10.16.3.waters_williams.html

マイルスの黄金カルテットがやっていたことって、未だになんなんだって感じのことをやってるんですが、それへの一つの回答ですよね。またここ1年ぐらいずーっと僕が取り組んでいるネオリーマンメソッドの応用でもあります。英語が読める方は非常に面白いので読んでみてください。

話はそれましたが、まとめると、人間の中心がキリストの「愛」から、「理性・知性」へと15世紀以降、デカルト以降変化していきます。啓蒙主義もその流れの中にあり、その一派百科全書派は、知性が全人類に芽生えるように、知識は特権的はなく開かれている必要がある、と考え全ての知識を明文化し、広めることに注力しました。そうしてできた百科事典の音楽の項目はルソーが書いており、ラモーとも親交がりました。ラモーの考えはこの百科辞典にものっていますし、後にダランベールが解説書を書き、一気に広まったのです。この時代の音楽理論は、この理性・知性の流れに乗っかっているので、音楽を自然科学的に説明したいという欲求が強いため、結果として倍音という自然現象をあまりに重要視しすぎた、というのが私の考えです。

当日は、他にも色々しゃべった気がするけど、会場特典ということで…

で、ライブのほうは、トラクターにマシーンに鍵盤×2台という構成で、自分の曲をマシーンでプレイしながら鍵盤を弾いたり、DJしながらそこにマシーンでリズムを重ねたり、鍵盤を弾くというプレイでした。

ちょっと実験的なプレイだったので、まとまりに欠けていたな、という反省はあります。
が、ホームイベントなので、実験的なことを続けていきたいと思います。

次回もよろしく!!!

2012年10月1日月曜日

次回culture milk 2nd cup 10/28(日)

次回のculture milk 2nd cup は、10/28(日)16:00~21:00です。

私の音楽理論講義もシリーズ化。
今回の講義内容のキーワードは、バロウズ、カットアップ、ヒップホップ、コラージュ、マクルーハン、被編集性について。時代は現代ですね。

よろしく。