お久しぶりです。
師走に入り年末の空気が漂ってきました。
一年の最後を締めくくる一月、ガッツリ行きましょう。
さて本日は、日本で一番有名なハムスターである「ハム太郎氏」のテーマソングを取り上げます。
というのも朝起きてみたら、いずこねこのプロデューサー、サクライケンタ氏より「最近とっとこハム太郎のコードとメロディの関係が気になる」という謎のリプライが残されていたからです。
なぜ突然とっとこハム太郎の話をしだしたのか。
何かの暗号なのか。
公安にでも狙われているのか。
全くわかりませんが、サクライケンタ氏の希望にそい、とっとこハム太郎のテーマソングについて考えみることにしましょう。
一般的にいって童謡や幼児向けアニメの音楽は素朴で、構造的にもシンプルだと考えている人が多いかもしれませんが、予想に反してかなりテクニカルな楽曲が多いと私は考えています。
今回取り上げるハム太郎の歌も、8小節目から畳み掛けるコードはシンプルながら、強いエモーションを感じます。
ではいきましょう。
さて原曲キーはDメジャーですが、分析しづらいので全音下に移調し、いつもどおりCメジャーキーで見ていくことにします。
CとFを基調にしたシンプルで力強いコードが特徴的です。メロディーもドレミソラというCメージャーペンタトニック・スケールが骨格を成し、素朴な温かみがあります。
問題は8小節目からのDm7 Bb Gという流れですね。
すごい盛り上がり、かっこいいです。
この部分紛れも無いキーCメジャーであり、メロディはCメジャースケールを使用しています。
しかし、コードにBbというノンダイアトニックコードが含まれています。
bⅦは、一般的にサブドミナントコードだと考えられています。
サブドミナントコードについてはこちらを参照ください。
サブドミナントコードについてはこちらを参照ください。
aiko花火にみるモータウンサウンド
http://neralt.blogspot.jp/2013/09/aiko.html
サブドミナントコード、ドミナントコードは自由に組換えて連続させることができます。
例えばCメジャーキーではF、Dm7、G7、Bb、Fm、AbM7、を並べ替えて様々な進行をつくることができます。
Dm7 Bb7 AbM7 G7や、
Dm7 Fm7 G7 Bbといった連結が考えられます。
Bbはサブドミナントコードではないという意見もあります。
しかし結局のところ、このコードの正体はCメジャーキーと関係のあるCm7キーから借りてきたコード、もしくはCメジャーとCマイナーの中間にあるコードであるということがいえます。
http://neralt.blogspot.jp/2013/09/aiko.html
サブドミナントコード、ドミナントコードは自由に組換えて連続させることができます。
例えばCメジャーキーではF、Dm7、G7、Bb、Fm、AbM7、を並べ替えて様々な進行をつくることができます。
Dm7 Bb7 AbM7 G7や、
Dm7 Fm7 G7 Bbといった連結が考えられます。
Bbはサブドミナントコードではないという意見もあります。
しかし結局のところ、このコードの正体はCメジャーキーと関係のあるCm7キーから借りてきたコード、もしくはCメジャーとCマイナーの中間にあるコードであるということがいえます。
このコードがサブドミナントなのか、サブドミナントマイナーなのか、モーダルインターチェンジなのか、という問いにあまり価値はないでしょう。
そして今回Bb上でメロディーが「E」をとっており、これはBbにおける#4にあたります。
なかなか斬新ですよね。
サブドミナントとしてBbを使った場合、「Eb」がスケールに含まれることが多いのですが、ここではあくまで♮Eとしています。
メロディが全くCメジャーからはずれないことで、力強さを維持しています。
Ebが入ってきてしまうと、ビートルズのようなアンニュイな雰囲気が出てしまい楽曲を台無しにしてしまいます。。
あくまでこれはハム太郎の歌であることを音階自身が選んでいるかのようです。
このDm7 Bb Gという進行は、Dm7 G7が基本形にあり、間にBbというサブドミナントコードを挟むことにより派手さを追加することに成功している、ということができます。
本曲の一番の見せ場ですね。
さて、このあとにも少し憎い進行があります。
11小節目のはむたろ〜という部分、F Gと立て続けに進行します。
一般的にクラシックではⅤはⅠに進行すべきで、ⅤからⅣに進行することはないとされますが、ゴスペルのようなアーシーな楽曲、もしくはフォーキーな楽曲ではよく見ることができます。ボブ・ディランみたいですよね、ここ。
最後の最後、これは基本的にGだと考えていいでしょう。
Gを装飾する進行です。
G A A# Bというブルージーな旋律がこの進行の前提にあります。
この旋律を4way closeで弾いています。
そして今回Bb上でメロディーが「E」をとっており、これはBbにおける#4にあたります。
なかなか斬新ですよね。
サブドミナントとしてBbを使った場合、「Eb」がスケールに含まれることが多いのですが、ここではあくまで♮Eとしています。
メロディが全くCメジャーからはずれないことで、力強さを維持しています。
Ebが入ってきてしまうと、ビートルズのようなアンニュイな雰囲気が出てしまい楽曲を台無しにしてしまいます。。
あくまでこれはハム太郎の歌であることを音階自身が選んでいるかのようです。
このDm7 Bb Gという進行は、Dm7 G7が基本形にあり、間にBbというサブドミナントコードを挟むことにより派手さを追加することに成功している、ということができます。
本曲の一番の見せ場ですね。
さて、このあとにも少し憎い進行があります。
11小節目のはむたろ〜という部分、F Gと立て続けに進行します。
一般的にクラシックではⅤはⅠに進行すべきで、ⅤからⅣに進行することはないとされますが、ゴスペルのようなアーシーな楽曲、もしくはフォーキーな楽曲ではよく見ることができます。ボブ・ディランみたいですよね、ここ。
最後の最後、これは基本的にGだと考えていいでしょう。
Gを装飾する進行です。
G A A# Bというブルージーな旋律がこの進行の前提にあります。
この旋律を4way closeで弾いています。
4way closeに関してはまた別の機会に取り上げることにしましょう。
非常に効果的ですが、かなり練習がいるテクニックだからです。
さて以上でハム太郎の分析は終わりです。
シンプルな旋律の裏で、かなり作り込まれたコードが効果を発揮していることがわかったと思います。
それではまた。
お疲れ様でした。
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