2014年7月12日土曜日

サドルを変えたら痛みが激減した話。



 7月から、世界最大の自転車競技イベント「ツールドフランス」がスタートしました。日本に住んでいるとあまりピンとこない人が多いかもしれませんが、ツールドフランスは自転車競技界に置けるワールドカップのようなもので、その盛り上がり・注目度・人気がヨーロッパではとてもすごいんです。日本でも少年漫画雑誌「チャンピオン」で連載中の「弱虫ペダル」人気の影響で、ロードバイクファンファンが急増し、結果的にツールドフランスを見る人も急増しているそうです。ワールドカップが終わったらツールドフランスで盛り上がる、という手もありますよ!みなさん!!

 さて、今回は自転車ユーザーの悩みの種「お尻の痛み」が「サドル変更」によって劇的に改善した、という話です。今回は「白いサドル」に変更しました。もともとは、「黒いほうのサドル」を使ってました。

 新しい「白いサドル」は中央部に穴が空いており、「軟部組織」への圧迫を低減させます。「軟部組織」とは、骨盤内側のエリアにある尿道や性器・肛門といった内蔵関係です。ここは内臓ですから当然座るためにはできておらず、この部分が常に圧迫されると痛みが生じてしまいます。ですから、隙間を空けて圧迫されないようにしているのです。


黒い方から白い方に変更。固く、穴があいたモデルに変更。

 座ったことが無い人だと、細長くて、穴まで開けてしまって座るところが少なく、パッドもほとんどないこのモデルは、「痛そう」だと感じると思います。しかし、その感覚に反して、「実は固いサドルのほうが軟部組織への圧迫は少ない」のです。

 パッドが柔らかくて沈み込んでしまうようなモデルだと、座ったときにパッドにお尻がめり込みます。めり込むということは、パッドが常に「押し返してきている状態」ということでもあります。座骨など固い部分は押し返されても全く問題ないのですが、軟部組織は押されることによって痛みます。つまり、柔らかいパッドはめり込むぶんだけ、押し返しもするのです。実は「サドルによる痛み」の大半が「パッドが柔らかいこと」に起因しているのかもしれません。

 それにたいして、固いパッドは、綺麗に骨で乗ることさえできれば、沈み込みに伴う「反発」がないので、痛くないです。しかもこの「白いサドル」は、中央部分がくりぬかれているので、さらに圧迫が少ない。

 今のところ「白いサドル」に変えて、超快適になり、圧迫感ゼロです。チャレンジしてよかったー。「スペシャライズド」というメーカーの「ROMIN」というシリーズの一番下のモデルです。1万くらい。このサドルを選ぶ上で大事なのは、座骨の幅です。幅がフィットしないとだめです。僕が行った「なるしまフレンド神宮店」では専用器具で計ってくれました。で、幅143mmメートルのやつにしました。座骨の幅は、体格によっても異なるし、特に男女差が激しいので、あったものを選ぶのがとても大事です。

 ちなみに「なるしまフレンド神宮店」さんは、とても丁寧に対応してくれました。結構人気があるお店みたいで、店内は人で溢れ、接客待ちするレベルです。パーツやウェアも沢山あるので、とてもいいです。

なるしまフレンド神宮店
http://www.nalsimafrend.jp/shop/jingu.html

 さて、もう少しサドルについての考察を書きます。結局のところ、サドルで重要なのは、座るべき場所にあたる箇所を固く、そうではない場所は柔らかくするかもしくは無くしてしまう、ということが大事なのではないかと感じました。わかりやすいところでいうと、サドルが細長くなったことによって、ペダルを漕ぐ際に太もも・股間まわりがサドルにぶつからず、擦れないので、痛くなくなりました。でかいママチャリサドルのようなものだと、足がサドルにぶつかるので早くこげないのですが、細いとぶつからないので早くこげます。必要ない場所は邪魔になるので、ないほうが痛くないんです。でかくてふわふわしたサドルの方が痛くないってことは、実は無い。

 ただし、この考え方は座り方が適切であることと、早く走るという目的がある場合にのみあてはまります。そもそも座骨ですわれていないと、固いサドルでは痛みます。早く走りたくない人は、そもそもロードには乗ってないと思うので、そんな人はほとんどいないと思いますが。ある程度の速度を出して、快適に走りたい場合、「固くて細長いサドル以外に選択肢はない」です。パッドを増やしたり、大きなモデルにするのは、無意味です。一度固くてヤバそうなサドルの海に漕ぎだしてみましょう。新しい発見があります。僕はありました。

 新しいサドルに変えただけで、かなり早く楽になりました。ここまで変わるとは!という感じです。サドルの変更はめちゃくちゃ変化が大きいのでコストパフォーマンス的にも意味があるかんじします。次はタイヤ周りかな。ホイールは結構価格がしますが、これもかなり走りに影響するとのことなので。

 ということで、ベストなサドルが皆さんにもみつかるといいですね!!!


 







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