今書いているNeralt二冊目の音楽理論書籍「Music Theory」は、コードやスケールといった基礎的な知識を初学者向けに提供するコンテンツですが、コンテンツとして一番致命的なのは、ユーザーが欲しくないものを作ってしまうことです。
音楽理論書籍でユーザーが欲しくない物とはつまり、「読んでもわからない」です。もしくは、「こんなことは、知りたくない」もあるでしょう。音楽理論はそもそもニッチな市場ですから、せめて待っている人の期待に応えなければいけません。
書籍は本質的に会話とは異なります。読者からの反応がわかりません。
つまり、会話であれば、ここがわからない、とかもっと説明が欲しいと言われれば、それを補足することができ、結果として相手の満足度は保たれます。もしくは、ユーザーに合わせて例や学習の対象をあらかじめ変更することも出来ます。
音楽理論書籍でユーザーが欲しくない物とはつまり、「読んでもわからない」です。もしくは、「こんなことは、知りたくない」もあるでしょう。音楽理論はそもそもニッチな市場ですから、せめて待っている人の期待に応えなければいけません。
書籍は本質的に会話とは異なります。読者からの反応がわかりません。
つまり、会話であれば、ここがわからない、とかもっと説明が欲しいと言われれば、それを補足することができ、結果として相手の満足度は保たれます。もしくは、ユーザーに合わせて例や学習の対象をあらかじめ変更することも出来ます。
しかし、本は書いてリリースしてしまった後は、完全に一方通行になってしまいます。わからない人は読むのを辞めてしまいますし、なんか自分の学びたい内容と違うなあ、という人も辞めてしまうでしょう。
そして何よりも、このようなニーズに応えることのできない商品は売れません。
様々なマーケティング手法がありますが、まず何よりもコンテンツが顧客のニーズに応えていること、コンテンツが顧客の課題を解決できるものであることが大事でしょう。コンテンツが優良であってはじめて、それを広めるマーケティングが有効に作用するでしょう。
と、考えていたところ、そもそもユーザーのニーズってどこなの?そして自分のコンテンツがそれに応えられているのかなあ、という課題をどうやってクリアーするかということが、ある程度書籍が完成するにしたがって顕著になってきました。
音楽理論自体は専門なので、いくらでも書き込むことはできるし、書くのは自分の問題なのでやればやったでけ進むので、本を完成させること自体は自分の根性でクリアーできます。
しかし、顧客との擦り合わせは、根性ではできぬ!ということで以下の本を買ってきました。
Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
http://www.amazon.co.jp/dp/4873115914
この本はまさに今の自分にベストな本で、新しいサービスや商品を、企業体ではないリソースの少ない個人が、如何に成功させるかをテーマにした実践的な一冊です。
この中で、僕が特に新しく気付いた点は以下の3つ
・アーリーアダプター(EA)が納得できるコンテンツをまずつくること。
・そして、その後にマジョリティに訴求できるコンテンツにしていくこと。
・アーリーアダプター(EA)には料金を払ってもらって、早めにコンテンツを公開。かつ、彼らと密に連絡をとって要求点改善点をもらい、コンテンツを修正していく。
この中でも強烈だったのは、まずアーリーアダプターに焦点を絞って、その人達が満足できるコンテンツをつくり、その人達に届けるためのコンセプトラインを示すこと。こうすることで、少なくともその人達が買うに値するコンテンツにはなる、と。
最初からマジョリティーに向けたピントのずれた戦略は、誰一人欲しくない可能性がある、と。まずは強い興味を持ってくれる人にフィットするものを作るのが大事だと。結果的にそれがその商品の独自価値になる、と。
なるほどなあ。なんとなく作曲をする人に向けて書くと、既存の大手出版社から出ている音楽理論の本と大差なくなってしまうし、買う方だって大手の本を買うと考えるでしょう。
そうではなくて、例えば僕が本を書いていると宣言したときにすぐに食いついてくれて意見をくれる方たちの方をしっかり向いて修正していく、という作業をすればより独自価値のあるコンテンツになるし、そのことが一番マーケティング上重要だ、ということですね。
僕のコンテンツに食いついてくれてる人は、大きく分けるとまず2つ
・DJやレコードコレクターなど、強烈な音楽マニア
・作曲か演奏をする人間、かつ初心者じゃなくて、既に曲を作ったりライブハウスで演奏しているようなセミプロの人
ということを考えると、幅広い音楽の初心者向けの必要はないのだろうな、と。強烈な音楽マニアの人達は、楽理には詳しくなくても、音楽はめちゃくちゃ詳しい。マイルスのカインドオブブルーのサウンドといえば、説明無くてもわかるし、AORのリズムがっていっても通じる。既に演奏や作曲している人も、自分なりのやり方を既に持ってるわけですよね。
だから、もちろん誰が読んでもわかるように用語の説明とかするけど、何も知らない音楽の初心者に向けて僕が書くのは、独自価値の創出という意味でもあまりないのかなあ、と。
演奏家にせよリスナーにせよ、強烈な音楽マニアに向けて書くのがベストなのではないか、と。実際反応があるのはそういう人達だし、前作が知り合いを超えて大きく売れたのも、フィンガードラミングが音楽に詳しい人がたくさんいるHIP HOPカルチャーに訴求できたからのような気もしているし。
このような様々の課題をクリアーするために、ランディングページを作成して、このブログを読んでくれるようなアーリーアアプターの皆さんに先行販売、かつ色々意見をいただいて、皆さんの課題を解決できるようなコンテンツにしていきたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。
また、皆さんがどんな課題をクリアーしたいのかを明確に私が把握するために、有料になりますが、具体的な楽曲(自作曲でも有名な曲でも)を分析して、その上でどんなコードやメロディやスケールを演奏すれば良いかのレッスンもやりたいなと思っています。音楽理論の本を買ってくれるかもしれない人は、その人それぞれの課題があるわけで、それをクリアーできるのであればこの本を買う価値があるし、ないのであれば、そもそも宣伝しても買うべきではない本ということになってしまので、まずは課題がなんなのかを私がつかむこと、次にそれを解決する内容をコンテンツに盛り込むことが必要ですよね。
ということで今後ともよろしくお願いします。残り半分書くぞー。
0 件のコメント:
コメントを投稿