2012年5月7日月曜日

Kosmic Renaissance

コズミックルネサンスは僕が最高に好きなバンドのひとつ。shing02がフェーダーボードとして参加している。http://www.maryjoy.net/artists/kosmic.html

メンバーはサックス+マイクロコルグ+ルーパー、ドラム+タブラ、フェーダーボード+ARP+DJミキサーだ。




サックスはbossのルーパーでサックスのフレーズやマイクロコルグで演奏したベースラインを反復させ、それが曲の形を作る。




その上でサックス、ドラムもしくはタブラが自由にビートを刻む。




フェーダーボードはMPC1000をトリガーしている。またARPの音はDJミキサーでスクラッチの要領で刻まれる。


この映像は少し微妙だけど、本当はもっとかっこいい。
DVDとCDがセットになったものが出ている。
もし見たい人がいれば、貸すよ。


なぜ彼らがかっこいいかというと、本当の意味で自由な気がするからだ。
決して他の人のやり方の自由を否定するつもりはない。
これは現時点での僕の考える自由について。
人によっても、また同じ人間にとっても自由の意味は変わる。
本当の意味で自由と言ったのはこういう意味だ。


即興であること。
ジャズの即興でも通常はコードを決めたり、ある程度用意をする。
しかしこのバンドは一切しない。
完全即興だからすごい、なんて単純なことをいうつもりはない。
けれどこのバンドは自然な形でこのやり方を選び、自由を感じさせてくれる。
このメンバーならどんなチャレンジもできそうな感じがする。


ビートの自由。
一定の伝統的なテンポが刻まれているものの、そのなかでの譜割が非常に自由だ。
テンポを一定にしないという自由もあるが、それは他人と共有するのが難しい自由だ。
どこでどんなテンポチェンジをしたのか、他人には理解できない。
他人に理解できないということは、インタラクティブなプレイは生まれない。
ある種の共有が必要だ。


演奏であること。
DJやDAWで音響操作が簡単にできる今、演奏は古いと思われるかもしれないけど、僕の考えでは、ビートとメロディがある音楽で、自由になろうとする場合、楽器というインターフェイスが一番有
効だ。


僕はあるときまでほとんど楽器を演奏せず、ジェフミルズがやるようにばらばらのトラックを用意してきてabletonLIVEでどんどんライブミックスして曲を構築するというパフォーマンスをしていたけど、ここ3年くらいは、演奏に戻ってきた。
なぜだかはわからない。


けどそろそろ死ぬなっていう(まだ生きるけど心境的に)自分の人生の限界が見えてきたときに、何かを選ばなくてはいけないんだなと感じた。
そこで楽器を選んだ。
このことについては面白そうなのでまた取り上げさせていただきたい。


話は戻って、コズミックルネサンス。
最高にかっこいいバンドだけれど、今はおそらく活動してない。
残念だ。
それにどんどん忘れられている。
悲しいので、みなさんにご紹介させていただいた。




















0 件のコメント:

コメントを投稿