2012年11月20日火曜日
2.5位から始めるCubase #2 録音編
我が家のローズを録ります。
プロジェクト→トラック追加→オーディオトラック→
ここで録音するトラックが、モノラルだったらモノラル、ステレオを選びます。当たり前ですね。ローズやギターはモノラル出力なので、モノラルを選びました。
トラックをクリックして選ぶと、左側に詳細が出てきます。
これをインスペクターウィンドウと呼ぶそうです。
ここの→□となっっているところからオーディオインターフェイスの入力先を選びます。
ここで出てこないものについては、デバイス→vstコネクション→入力→バスを追加してあげましょう。
さて録音する前にスピーカーマークのモニタリングボタンを押そう。
そうすると、インに入ってきた音を、プレイバック、つまり聞こえるようになる。
で、あとは録音ボタンを押せば自動的に始まります。
カーソルを録音開始したい場所にもってくるのを忘れないでね。
おーとれた。ということでまた明日。
2.5くらいから始めるCubase
が、もう4、5年前で忘れている。
Logicは安いがもうバージョンアップとか期待できないのかな。
Cubaseもう一度さわってみようかな、という人のためのCubase日記。
Cubase6攻略ブックを見ております。
ページもそちらを参照。
p.62
とりあえずアクティベーションはいたしました。
で、起動。
「プロジェクトアシスタント」が自動で開きます。
全く何も設定されていないプロジェクトを開くには、その他→empty
emptyは空という英語ですね。
新規プロジェクトがその他にあるとか、なんというかさっそく落とし穴ですねこれ。
そんなことない?
で次はオーディオインターフェイスとMIDIキーボードの設定。
デバイス→デバイスの設定→VSTオーディオシステム→ASIOドライバー
→使用するものを選ぶ
(ミディでバイスマネージャーとか引っかけ問題ですね)
(Cubase→環境設定、MIDI、オーディオデバイスも同様にひっかけです。)
MIDIキーボード設定
デバイス→デバイスの設定→MIDIポート→I/Oにインと表示されていて、かつポートシステム名に目的の機器が表示されていて、そこの「状況」がアクティブであれば、その機器からMIDI信号を受け取る準備ができているということです。
(アウトについては今のところわかりません)
ちなみにMIDI信号を受け取っていれば、なんかオーディオ信号の隣のことろが振れます。
以上。
VSTコネクション→in/outそれぞれから、どこにインターフェイスのin/outが割り振られているかがわかるようですね。
もちろんクリックすればかえられます。
なるほど。この本よくできてますね。
これをみながらやれば、他のDAW使ったことがある人は、すぐに使えます。
でも正直、ぱっと見はどこに何があるのか探してしまいますね。
プロジェクト→プロジェクト設定で、サンプリングレート、ビットレートをいじれます。
まあ基本44.1kHz 24bitでいいかな。
メトロノーム設定
トランスポート→メトロノーム設定で色々設定できます。
クリックを自分で選んだオーディオファイルや、MIDIを出力して、他のMIDI機器でクリック代わりにすることもできます、すげえ。
下の早見ウィンドウからもオンオフを切り替えできますね。
うーん便利。
横の米印は録音前に、クリックを鳴らす機能のオンオフです。
テンポには、常にBPM一定のフィックスモードと、色々設定できるモードがあるのですが、まあかわっても困るので、フィックスモードにしておきたいと思います。
レイテンシーの設定。
1000msが1秒です。
バッファを128サンプルで、レイテンシー7ms=0.007秒くらいでいいかな。
どれくらいでオッケーかというと、5msくらいまであれば十分らしいです。
と、藤本先生もおっしゃっております。
http://allabout.co.jp/gm/gc/204624/3/
ここまで5分くらいですね。
やはり丁寧な作りをしているという印象です。
録音編へ
2012年10月17日水曜日
ダイアトニックコード メジャースケール マイナースケール
そこそこ、ってのが一番だよ。
「ダイアトニックコードってなんだい?」って質問が
「メジャースケール」は一般的に明るいスケールといわれている。
逆に「マイナースケール」は暗いスケールだ。
人それぞれ感じ方は違うと思うが、一般的にそういわれている。
『熱い夏の昼下がりに飲む冷えたビールは最高だ』
そう思うやつがたくさんいると思うが、そうじゃないやつも同じくらいたくさんいるだろう。
だからって意見の違う二人が喧嘩することはない。
大した意味はないからな。
よくそう表現される、っていうだけのことさ。
今は「ド」からはじめたが、
「ファ」から始めてみたらどうなると思う?
ミスターチルドレンのメロディは最高だが、
サビで俺の歌唱力の限界をむかえる。
俺のボイスが悲鳴を上げることになる。
最高だ。
これを一般的に「キーをかえる」という。
覚えておいてくれ。
この塊全体をスケールと呼ぶことにしている。
2012年10月12日金曜日
音楽理論 ジャズ理論 Music Theory
悲しい。
ので、必要以上に音楽理論とか、ジャズ理論とか、書いていこうかな、と思います。
そんなことしても意味ないのかな?もっと効率的な対策があるんでしょうけど…
まあ、なんとなく実行してみます。
2012年10月2日火曜日
満員御礼 culture milk 1st cup!!//music theory workshop japan #5
http://tweetvite.com/event/g8xy
(音楽理論講座で、必死にカンペを見る俺)
かなり人も入ったし、アクトも個性があっていい感じで、いい感じのイベントできたね!!!
きてくれた皆さんも、出てくれた人も、みんなありがとう!!
またきてねー。
今回はわたくし、音楽理論の講義と、機材の額が非常に高い「ブルジョア」ライブをさせていただきました。
音楽理論の講義では、倍音・トニック・ドミナント・サブドミナント・和音の転回形といった「音楽理論の基本的な概念」を広めた「ジャン=フィリップ・ラモー」からお話をスタートさせました。
そしてラモーの時代が捕われていた時代精神について説明しました。
つまりこの時代には、自然科学から物事を説明するのがクールだった、って話ですね。
デカルト以降、知性と理性がクールで教会のやり方に従うのはワックだって流れに進んでいくわけです。
いわゆる啓蒙主義時代。
この中で百科全書派のディドロやダランベール、フランス革命にも影響を与えた思想家ルソー、ラモーが実はつるんで、百科事典の音楽の項目を書いていて、その中でこの音楽理論が広まっていくわけです。
詳しくは以下の論文を参考にしてください。
ダランベール著『ラモー氏による理論的・実践的音楽の基礎原理』に関する考察
片 山 千佳子ほか
http://www.lib.geidai.ac.jp/MBULL/34Katayama.pdf
片山さんは東京芸術大学の楽理科の教授で、とてもわかりやすくて、かつクリティカルな論文をたくさん書かれています。リスペクト。
こういう音楽理論関係の便利なリンクまでつくってくれてありがたい。
http://www.geidai.ac.jp/~katayama/database.html#anchor_database
リンクをたどっていくと、こういうのが無料で読めちゃう。
「Modeling Diatonic, Acoustic, Hexatonic, and Octatonic Harmonies and Progressions in Two- and Three-Dimensional Pitch Spaces; or Jazz Harmony after 1960」
http://www.mtosmt.org/issues/mto.10.16.3/mto.10.16.3.waters_williams.html
マイルスの黄金カルテットがやっていたことって、未だになんなんだって感じのことをやってるんですが、それへの一つの回答ですよね。またここ1年ぐらいずーっと僕が取り組んでいるネオリーマンメソッドの応用でもあります。英語が読める方は非常に面白いので読んでみてください。
話はそれましたが、まとめると、人間の中心がキリストの「愛」から、「理性・知性」へと15世紀以降、デカルト以降変化していきます。啓蒙主義もその流れの中にあり、その一派百科全書派は、知性が全人類に芽生えるように、知識は特権的はなく開かれている必要がある、と考え全ての知識を明文化し、広めることに注力しました。そうしてできた百科事典の音楽の項目はルソーが書いており、ラモーとも親交がりました。ラモーの考えはこの百科辞典にものっていますし、後にダランベールが解説書を書き、一気に広まったのです。この時代の音楽理論は、この理性・知性の流れに乗っかっているので、音楽を自然科学的に説明したいという欲求が強いため、結果として倍音という自然現象をあまりに重要視しすぎた、というのが私の考えです。
当日は、他にも色々しゃべった気がするけど、会場特典ということで…
で、ライブのほうは、トラクターにマシーンに鍵盤×2台という構成で、自分の曲をマシーンでプレイしながら鍵盤を弾いたり、DJしながらそこにマシーンでリズムを重ねたり、鍵盤を弾くというプレイでした。
ちょっと実験的なプレイだったので、まとまりに欠けていたな、という反省はあります。
が、ホームイベントなので、実験的なことを続けていきたいと思います。
次回もよろしく!!!
2012年10月1日月曜日
次回culture milk 2nd cup 10/28(日)
私の音楽理論講義もシリーズ化。
今回の講義内容のキーワードは、バロウズ、カットアップ、ヒップホップ、コラージュ、マクルーハン、被編集性について。時代は現代ですね。
よろしく。
2012年9月20日木曜日
CultureMilk 出演します
MTWJ(音楽理論講座) 17:30~18:00←おれ
DJ kobori akira 18:00~18:30
neralt 18:30~19:10←おれ
LIVE(4×4) 19:10~19:40
Naoki Takahashi(ダンス講座) 19:40~20:00
kondrosso 20:00~20:40
DJ sinta 20:40~21:20
Furuno Yuya 21:20~22:00
2012年8月28日火曜日
MTWJ#4ありがとうございました!
日曜日におこなわれたMTWJ、今回もたくさんの人がきてくれて嬉しいです。六人かな。
今回は私の稚拙な講義が大半を占めておりまして、楽しんでいただけたか、とても不安です…
今回は主に音程とトライアドについてしつこいくらいに説明させていただきました。
それから後半は実技と言うことで、椎名林檎さんの正しい街のコードとスケールについて。
後半はちょっと難しかった、というか説明が悪かったようでなかなか伝わらなかったように思います。
もっとわかりやすく説明できたらいいなと思います。
課題としては、やはり音程とトライアドは一回聞いただけでは、完璧にはできるようにはならないのかもしれないので、継続して取り組んでいただく、もしくは予習していただくようにするのがいいのかなー、と。
音程とトライアドが音楽理論の基本になります。逆にこれに習熟すると後のことが簡単になるんですよね。
でも本当に地味な箇所なんです。
地味だけど大切、ってなんでもそうなんだなぁと改めて思います。
とにかく、今回は抗議をさせていただくことで、みんながどこでつまずくのか、どこで混乱するのか、とても参考になることがありました。ありがとう!
ブラッシュアップして、みなさんにフィードバックさせていただきます。
ちなみに次回は、なんと新宿歌舞伎町でのクラブイベントのなかでやります!
多分も自分もdjかライブしますので、そちらも楽しんでいただければ。
よろしくお願いしまーす
2012年8月25日土曜日
MTWJ#4 資料 および過去資料
参加者分は印刷しましたので、手ぶらでご参加ください。
それなりに推敲されてるほう
https://www.dropbox.com/s/q8r1jdu0664wh13/%E5%AE%9F%E7%94%A8%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%82%AC%E3%83%81%E7%90%86%E8%AB%96.docx
間に合わなかったので殴り書いた資料
https://www.dropbox.com/s/b2u1an2ub5dybct/%234%E8%A3%9C%E8%B6%B3.docx
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せっかくなので過去の回の資料も添付します。
#1
クスナガさんの力作「音楽とは何かについての試論」
https://www.dropbox.com/s/xsfrbw838tj77cn/MTWJ0513Xnaga.pdf
neraltによるMTWJ基調講演のヴィジュアルイメージ
https://www.dropbox.com/s/m13lgjk4690cmqo/whatismusictheory.pptx
#2におこなわれた小堀氏による「HIPHOPにおけるビートよれの検証」および「ヒップホッパー要請講座」は書籍化を狙っているということで公開できませんが、彼のブログに概要があります。
http://privatebeats.blogspot.jp/search/label/%E9%A0%AD%E3%81%A7%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B4
#3は17世紀からの和声の変遷について話をしたのですが、変に盛り上がってなかなか進めず、18世紀で終わってます。紙ものもありません。
#3の反省を生かし、初回の資料を用意した、そして実学的な方向に#4は振ってみます。
2012年8月15日水曜日
《告知》MTWJ#4 8/25土 ー 講義【実際的な音楽理論】
今回は講義形式で、実際的な音楽理論を、僭越ながら私がレクチャーいたします。
興味をお持ちいただけた方はTwitterなどからお申し込みください。
対象:基本的なスケール、コードなどが何となくわかる方。
扱う内容
Key
Interval
Chord
Scale
Analyse
よろしくお願いします。
2012年7月30日月曜日
MTWJ #3 ありがとうございました
MTWJ#3 無事開催されました!
なんだかんだで、10人もきてくれました。
ありがとう!
僕は今回初めてお会いしたのはお一人だけかな。
MTWJ初参加は4人。レギュラーできてくれる人と、新しい人のバランスいい感じですね。
テクノで有名なにょるの人とか、渋谷系ササキノレコードの偉い人とか、あのバンドのフルートの子とか、なかなか濃いメンバーが集まりました。
さてさて、継続して開催できていること、一つの成果だと思っています。
アイデアやコンセプトは、実現されることによって、グルーブする訳です。
実現されなければどんなコンセプトも意味がない。
また、やってみる中で見えてくることもあるので、やっぱりやること、続けること大事だなあ、と改めて思っています。
さて今回内容は、和声のグレゴリオ聖歌の時代から順を追っていこうかな、と思っていたのですが、なんと18世紀までしか進めませんでした笑
ロマン派にすら入れなかったという…
というのも、一テーマですごいもりあがっちゃって、なかなか先に進めないんですよね。
それはそれでいい感じなんですが。
なぜグレゴリオ聖歌からはじめたかというと、グレゴリオ聖歌が記譜された音楽としては、最古であり、クラシックのスタートだといえるからです。
そしてクラシックのスタートであるにもかかわらず、和声的にはかなりクラシック的ではないのです。
異端です。
というのは、グレゴリオ聖歌はメロディーに対して、4度下のハーモニーをつけるのですが、これってクラシック的には異端というか、特殊ですよね。
ハーモニーっていうのは普通3度なわけです。メジャーかマイナーかを決定するのが3度の音であるので、3度は非常に大事なんですよね。
それに対して4度はハーモニーを決定する要素ではないわけです。
しかし、4度のハーモニーというのは実は、ほとんどの音楽では頻出する、かなりプリミティブな音程なのです。
実はクラシックのほうがおかしいのかもしれませんね。
なんてことを、倍音の話も絡ませながら話をいたしました。
でまあ、三回やって見えてきた課題もあります。
やっぱり初回のように資料を作って、テーマを搾って話す方が実りがあるでしょう、というのが一点。
もう一点は、歴史学や認識論といった音楽そのものではない抽象的な議論が多すぎるかも。もっと実技的なことをやった方がいいかもね、ということ。
1点目に関していうと、せっかくいろんな詳しい人が集まるのだから自由に進めれるフォーマットの方がいいかなという気持ちもあったんです。
実際、自由に議論が進んでいくのはみててすごい楽しいし。
ただし、これだと詳しくない人は参加しづらい、ってのはあるだろうね。
しっかりレジュメが用意されて、前提知識から説明していくスタイルの方が、多くの人が楽しめる、っていう側面に次はフォーカスしてみます。
それから2点目、僕がもともと哲学畑ってこともあって、こういう小難しい話がすきなんだけど、これだと女子呼びづらいっすよ、って指摘があった。
確かにその通りだよね。
もっと役に立つことをやるってのも、一つ大事だよなー、と。
ということで次回はちゃんと資料を作って、講義をするよ!
とまあ反省してみましたが、何はともあれ、この音楽理論ていうマイナーで、面白イベントにするには難しそうな素材で、これだけ人がきてくれるのはうれしいです。
今後もおもしろさを提供していきますので、応援のほどよろしくお願いいたします!
2012年7月11日水曜日
人は神の話をする
好きなアーティストや機材や、コードのことについて。
鬱病の人は、自分の飲んでいる薬について話をする。
デパス、ハルシオン、三環系?詳しくは知らない。
信仰をしている人は、神の話をする。
戒律や偉業や正しい生き方について。
人は、自分を救ってくれるものについて話をする。
同じものに救いを求める人同士が集まって。
2012年5月21日月曜日
2nd Meeting 6/16(土) MUSIC THEORY WORKSHOP JAPAN
過去のブログを見ていただいた方から、ちょっと一回目の内容がガチっぽく感じられ、参加を躊躇した、というお話を伺いました。
大丈夫です。音楽好きなら楽しめる内容になっていますので、少しでも興味を持たれた方は、是非ご参加ください。
実は会の半分はただの飲み会で、最近いったライブや、各々の活動や、好きなアーティストの話をしています。
1/4はなんとなくみんなで演奏したり、デモ演奏をしました。
残りの1/4が研究発表の時間です。
前回は少し難しい話でしたが、内容は様々です。
また発表は専門家でなければいけないわけではなく、今気になっているテーマや、自分が好きなことについて何かお話をしていただければ大丈夫です。
自分にとってあたりまえのことは、実は他人が聞くとかなり面白い、ということはよくあると思います。
人間一人で調べたり研究できる範囲は、かなり限られています。
そのため、あなたがあたりまえに知っていることは、他の誰かには、本当に新しくて刺激的なことだと思います。
ですからどんな些細なことでもよいのでお話を聞ければと思います。
お待ちしています!
@neralt
2012年5月14日月曜日
サイコロによる作曲家
思いのほかいい曲ができたので、味をしめまして、もっとやってみようと思います。
MP3
http://db.tt/lEhQ7Azg
サイコロをふって、コードを四つ決めます。
まず、12面ダイスをふって、ルートを決めます。
1 C
2 #C
3 D
4 #D
5 E
6 F
7 #F
8 G
9 #G
10 A
11 #A
12 B
次に六面ダイスをふって、コードクオリティを決めます。
1 M
2 m
3 M7
4 m7
5 sus4
6 Tension
6のTensionが出た時だけ、もう一度サイコロをふり、テンションサウンドを決めます。
1 #11
2 9 13
3 b9
4 #9
5 #9 b13
6 b9 b13
これを四回繰り返します。
ためしに…
#FM
Bm7
bEm
bBsus4
がでました。
あんまり変なコードが出なくてつまらないな〜。
これはまだまだ詰めていく必要がありますね。
なにかアイデアがある方は是非ご意見ください。
2012年5月13日日曜日
ありがとうございました MTWJ 1st Meeting
計9名、かなりさまざまな方面からご参加いただき、広がりのあるミーティングとなりました。
私自身も初対面の方が3名おり、とても刺激的でした。
MTWJは開かれた団体でありたいと思っています。
人が集まる中で芸術が生まれるというのが、私の芸術コミュニティに関する歴史的な研究の結論だからです。
以前も「Salon de Nude」というアートイベントを企画していましたが、これはサロン文化-音楽家や文筆家、学者、画家等々広範な文化人を集めて交流をする集い-へのリスペクトからはじまったイベントでした。
サロン文化について
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0474.html
最終的には大体100人くらいが来るイベントに成長し、参加者の8割は私も知らない人で、どんどん自然に拡大していきました。
MTWJも、うまく回っていけばよいなと思ってもおりますので、是非ご友人をまた誘っていただければと思います。(とかいうとねずみ講みたいですね笑)
さて、肝心の内容についてですが、まず会長であります私Neraltより「音楽理論とはいったいなんのか?」という基調講演をさせていただきました。
次に、突然見ず知らずの私からの依頼を快諾していただいたクスナガさんより「音楽とは何かについての試論」というタイトルで、特にご専門であります現象学にひきつけてお話をいただきました。
クスナガさんについて
http://about.me/yz_xnaga
クスナガさんのブログ(非常に面白いです)
http://blog.livedoor.jp/yz_xnaga/
「音楽理論とはいったい何なのか?」
資料 スライドhttps://www.dropbox.com/s/m13lgjk4690cmqo/whatismusictheory.pptx
「音楽とは何かについての試論」
次はクスナガさんのですが、本当に精度の高い密度の濃い議論をしていただけました。改めて感謝いたします。
資料PDF
https://www.dropbox.com/s/xsfrbw838tj77cn/MTWJ0513Xnaga.pdf
音声ダイジェスト版(当日の空気が分かる面白いところを中心にきりました)
クスナガさんはtwitterで知り合いになった方で、ブログの内容が非常に濃いことから是非お話を聞きたいという熱烈なオファーをさせていただき、快諾いただきました。
クスナガさんのブログ(非常に面白いです)
http://blog.livedoor.jp/yz_xnaga/
理路整然と音楽に関する過去の議論をレビューし、さらに現時点での答えを導き出してくれました。
クスナガさんは特に現象学が専門で、この分野にひきつけてお話をいただいたのですが、この説明しづらい、しかし魅力的な現象学の視点を専門ではないわれわれに噛み砕いて説明いただき、大変刺激的でした。
この資料PDFが本当にご労作で、すばらしいの一言。
ここまで網羅的に音楽とは何なのか、という言説をレビューした資料はないんじゃないでしょうか。
で、クスナガさんが本当に哲学者として真摯な方で、
「そもそもこの問いは問いとして成立するのか」
「今回のテーマは本当に音楽である必要があったのか、認識一般の問題じゃないの?」
という問いを常に自己に問うわけですね、これがまた面白くて会場は沸きました。
内容に関しては是非PDFをみなさんに見ていただきたいと思います。
第一回にふさわしい、そして今後も重要なテーマについてお話いただき、本当にすばらしかった!!
是非今後も講義をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。
さてこんな感じで盛り上がりましたMusic Theory Workshop Japanですが、次回は6月16日(土)を予定しております。
会員のほうもまだまだ募集しております。こちらの名簿に記入いただくか、もしくは私のほうにご連絡ください。 twitter@neralt
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0ApirSlwpMw-pdG4wQzhydXA4Wm1fV3ZxOHkwNllxMUE
また、講演をしてくださいます方を募集しております。
今回はかなりアカデミックな内容を扱いましたが、決してアカデミックな内容である必要はありません。
特に女性の研究者をMTWJは募集しております。
というのも、kobori君にいつかばらされるから先に言っておくと(笑)そもそもMTWJは、音楽理論という暗い地味なことばかりやっている私が、サブカル女子にもてたい、という「不順な動機」からはじまっております。
またまじめな話をすると、冒頭でお話をさせていただいたサロン文化も、主催者は貴族の女性であありますし、文化カルチャーの中心には常に女性がいます。女性に評価されないカルチャーはどうしても滅びていく運命にあります。
現在アカデミックな、もしくは狭い範囲で言うと音楽理論というのが盛り上がらないのは、女性に評価されないつまらないカルチャーだからなのではないか、という現実的な問題があります。
難しいし、役にたたない、もりあがらない、というのが一般的な感想だと思います。
けど、本当はもっと面白いし、広くいろんな人にこの興奮を伝えれるのではないか、という思いが私にはあります。だから音楽の専門家以外の人、特にカルチャーをいつも引っ張っいってくれるサブカル女子に楽しんでもらえるコンテンツを作る必要がある、そのように考えています。
ということでご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
また部屋の片付け、及び椅子や机を貸していただきました空窓堂@cosoodo氏、参加者にもかかわらず食料の買出しやピザの注文をさせられた@kondorosso氏、改めて御礼申し上げます。
では次回は6月16日(土)にお会いしましょう!!
2012年5月11日金曜日
MUSIC THEORY WORKSHOP JAPAN 1st meeting
基調公演として、音楽理論とはいったいなんなのかということについて話をいたします。
そのためのビジュアルイメージを作成しました。ドロップボクスにあります。
http://db.tt/TBrZ34Hr
あえてビジュアルイメージをつくったのは、幅広い人に興味を持っていただくためです。
楽譜や文字だと、専門家以外にはかなり理解することが難しい。
けれどきっと音楽理論について興味がある人はたくさんいるんじゃないか。
色んな人に伝わる形ってなんだろう。
そう考えた結果、やはり視覚だろうという結論になりました。
見えることの効果は絶大です。
見るということは、理解するということですし、図示するといことは、説明するということです。
これは英語表現に顕著です。
ということで、誰にでも面白く聞けるようなコンテンツを今後も準備し、幅広い人にアピールできればと思います。
2012年5月7日月曜日
Kosmic Renaissance
メンバーはサックス+マイクロコルグ+ルーパー、ドラム+タブラ、フェーダーボード+ARP+DJミキサーだ。
サックスはbossのルーパーでサックスのフレーズやマイクロコルグで演奏したベースラインを反復させ、それが曲の形を作る。
その上でサックス、ドラムもしくはタブラが自由にビートを刻む。
フェーダーボードはMPC1000をトリガーしている。またARPの音はDJミキサーでスクラッチの要領で刻まれる。
この映像は少し微妙だけど、本当はもっとかっこいい。
DVDとCDがセットになったものが出ている。
もし見たい人がいれば、貸すよ。
なぜ彼らがかっこいいかというと、本当の意味で自由な気がするからだ。
決して他の人のやり方の自由を否定するつもりはない。
これは現時点での僕の考える自由について。
人によっても、また同じ人間にとっても自由の意味は変わる。
本当の意味で自由と言ったのはこういう意味だ。
即興であること。
ジャズの即興でも通常はコードを決めたり、ある程度用意をする。
しかしこのバンドは一切しない。
完全即興だからすごい、なんて単純なことをいうつもりはない。
けれどこのバンドは自然な形でこのやり方を選び、自由を感じさせてくれる。
このメンバーならどんなチャレンジもできそうな感じがする。
ビートの自由。
一定の伝統的なテンポが刻まれているものの、そのなかでの譜割が非常に自由だ。
テンポを一定にしないという自由もあるが、それは他人と共有するのが難しい自由だ。
どこでどんなテンポチェンジをしたのか、他人には理解できない。
他人に理解できないということは、インタラクティブなプレイは生まれない。
ある種の共有が必要だ。
演奏であること。
DJやDAWで音響操作が簡単にできる今、演奏は古いと思われるかもしれないけど、僕の考えでは、ビートとメロディがある音楽で、自由になろうとする場合、楽器というインターフェイスが一番有
効だ。
僕はあるときまでほとんど楽器を演奏せず、ジェフミルズがやるようにばらばらのトラックを用意してきてabletonLIVEでどんどんライブミックスして曲を構築するというパフォーマンスをしていたけど、ここ3年くらいは、演奏に戻ってきた。
なぜだかはわからない。
けどそろそろ死ぬなっていう(まだ生きるけど心境的に)自分の人生の限界が見えてきたときに、何かを選ばなくてはいけないんだなと感じた。
そこで楽器を選んだ。
このことについては面白そうなのでまた取り上げさせていただきたい。
話は戻って、コズミックルネサンス。
最高にかっこいいバンドだけれど、今はおそらく活動してない。
残念だ。
それにどんどん忘れられている。
悲しいので、みなさんにご紹介させていただいた。
2012年5月6日日曜日
ミュージシャンズリスナー/マジシャンは喜んで騙されるお客様の前でプレイすべきか
確かに私もそう思うけれど、だとすれば私は嫌な客にあてはまる!!
コードやリズムに一々感想を抱く、細かい客だからだ!
けれどそういう客も時には必要だろう。
あなたがつくったモチーフや和声上の拡張を私は見逃さない。
今切ったミドル帯域の変化を見逃さない。
よく知られたスタンダードのうえで、これまたよく知られたスタンダードのメロディを挿入したことを見逃さない。
私はよく見ている。
ミュージシャンズミュージシャンという言葉がある。
ミュージシャンが好きなミュージシャンのことだ。
しさし、ここで私は傲慢ながら新たにミュージシャンズリスナーという肩書きを宣言したい。
熱狂的なファンとは異なるが、しかし熱狂的なリスナー。
音楽的な変化を見逃さない偏執的なリスナー。
そういった人達の前で演奏するのも、ミュージシャンとしてはひとつの幸せだといえないだろうか。
2012年5月5日土曜日
ギタリストの発想ーエリックジョンソンを勉強したあとで
そのひとつは、コードのフォームからメロディーを作り出すこと。
鍵盤楽器は和音を鳴らすのが簡単なので、無頓着にたくさんの音を鳴らしてしまい、その中にあるメロディの可能性を、台無しにしてしまうことがある。
ギターも和音を弾くのは簡単だけど、何故だか一音一音を大切にしている様に感じる。
二人に違いがあるとすれば、コードをプレイする時の身体的な準備の差だ。
鍵盤楽器では、Cも、CM9も、演奏上の準備はさほど変わらない。
ドをレにするだけだから。
けれどギターで弾こうとおもったら、CとCM9ではかなり手の形が違う。
だからひとつコードに敏感なんじゃないのかな。
結局なんでもそうなんだけど、大事なのは解像度だ。
対象を捉える網目の細かさが、自分の音楽の精度になる。
丁寧にいきたい。
Eric Jonson,DVD[The Fine Art of Guiter],『A Song For Life』
特にそのトーンがヤバイ。
丁寧に弾くということにかけてはギターの歴史の中で一番だと思う。
今回は、彼の教則DVD「[The Fine Art of Guiter」より、アコースティックギターのテクニックセクションEx34『A Song For Life』を取り上げる。
http://www.youtube.com/watch?v=mV5dMDId7uY
まず全体を俯瞰すると、序盤はKeyA、そして3ページ目にキーが変化しKeyDになる。
KeyAの中には、冒頭のF#m11のオスティナート(A)、それからAsus2ではじまるメロディアスな部分(B)、Bm7b5からはじまるベースAのペダルトーン部。(C)
KeyDの部分はBmからはじまるメロディアスな部分。(D)
以上(A)、(B)、(C)、(D)から成り立つ。
まず(A)のF#m11のオスティナートから見ていこう。
F#m11はKeyAにおいてⅥm11になる。
Ⅵmは基本的なコードであり問題ないが、特徴があるとすれば、コードクオリティのm11。
m11はルートから数えると、P4(完全四度)の音になる。このコードでいうとBの音だ。
このBの音は実はとても馴染み深い音だ。
なぜならF#mペンタトニック(F# A B C# E)の3番目の音だからだ。
基本的にm7コード上ではマイナーペンタトニックが全面的にサウンドする。
F#m7のうえで、F#はルート音だし、 Aはm3、BはP4、C#はP5、Eはm7だからだ。
B以外は、もともとF#mのコードトーンであるから当然サウンドする。
BもF#m7のコートトーンとぶつからない。
ここではエリックジョンソンは、F#m11を弾こうとしているのではなく、おそらくF#mのなかで、ペンタノメロディを弾き、結果としてm11の音が含まれている。
階名でこの部分のメロディを歌うと、レドソというメロディを繰り返す。
ラドミという和音の上で、レドソを繰り返す。結果としてレがm11としてサウンドする。
このやり方はエリックジョンソンの曲全体でよく見られる、というよりはフォーキーな楽曲によく見られる。
ペンタトニックはポップソングにおいて何よりも先行する構造で、どんなところにも入り込んでくる。
例えばⅤ7のG7上ではCは弾いちゃいけないことにジャズではなっているけど、ポップソングにおいては全然Cを弾く。
和声上のぶつかりよりも、ペンタトニックの欲求のほうが強いからだ。
次に(B)Asus2からはじまるメロディアスな部分を見ていこう。
まずメロディに注目する。
シレ ドーソーレド
シレ ソレドソー
ミレ ドーレミー ファーソラ ドーシードー
という非常に素朴なメロディーだ。
ダイアトニックなメロディーである。
コードは、Ⅲ7以外はダイアトニックなコードでⅢ7はⅥmへのドミナントモーションである。
Ⅵm Ⅱm Ⅲm7 Ⅳ Ⅴsus Ⅴ Ⅰ Ⅴ
の部分は、ポップソング特有の盛り上げで、Ⅱm7 Ⅴ7 Ⅰという進行を修飾してできあがっている。
ここで彼らしいのはメロディがドをとるときに、それと呼応するようにⅤsus4を使用していることである。
メロディのドとコードのBが半音でぶつかる。
このメロディ(ド)の音は一般的にはアヴォイドと呼ばれる避けるべき音であるとされる。
けれど普通のポップスでは普通に使われる。
しかし、エリックはあえてメロディとぶつかるコードの音Bを半音あげて、ぶつからないようにしている。
次に(D)キーがDになるところを取り上げる。
ここはⅥm Ⅲm Ⅳ△9 Ⅳ5というコードの繰り返しだ。
これはよく見る循環コードで、もっとよく見る形では、
Ⅵm Ⅲm Ⅳ Ⅰというループ。
代表的なのは、鬼束ちひろ - 月光。
http://www.youtube.com/watch?v=iyw6-KVmgow
これはもともとは、
Ⅰ Ⅴ Ⅳ Ⅰ
というアーシーなコード進行に由来する。
変形の過程は以下
Ⅰ→Ⅵm(代理コード) Ⅴ→Ⅲm(代理コード) Ⅳ→そのまま Ⅰ→そのまま
とても情緒的なコードだ。
メロディは、ドーシラーソミ ラーソミレドー。
最後に(C)のセクション。
ここはサブドミナントマイナーであるⅣmが支配している。
Ⅱm7b5もⅣmもサブドミナントマイナーである。
ルートが最初はⅠをとる。
次に、Ⅴをとる。そして最後Ⅴから冒頭の(B)に戻る。
以上、Eric Jonson,DVD[The Fine Art of Guiter],『A Song For Life』を取り上げた。
比較的癖のないシンプルな曲。
ペンタトニックが全体に響き渡る牧歌的なサウンドでした。
2012年4月30日月曜日
A geometry of music /第一章 まとめ
この本は、調性とは一体何なのか、という音楽の根源的な問題に答えようとするのは、「やめて」、一般的に調性音楽といわれるクールな音楽に潜む法則を集めて使えるようにしよう、という至極プラグマティックな選択をする。音楽に潜む法則を五つ設定し、それについて精査していく。
その前に調性音楽とは何なのだろうか。ざっくり説明使用しよう。音楽をざっくり二つに分けるとすると、調性音楽と無調音楽に分けることができるが、調性音楽とは、簡単にいえば歌える音楽だ。歌えるというのは、記憶できるということだ。記憶できなければ、歌えない。なぜ調性音楽を記憶できるかというと、メロディの使用する音階が、ある程度固定されているためだ。音階が無限に使われる音楽は複雑すぎて、普通は歌えない。制限されていれば、覚えることが容易だ。
調性音楽は、メロディの選択肢が少ないため、記憶することができ、歌うことができる。対して無調の音楽は歌えない。
Lux aeterna
http://www.youtube.com/watch?v=OaC6Mqi-Pb4&feature=youtube_gdata_player
キューブリックが監督した2001年宇宙の旅で使用されたリゲティのこの楽曲は、合唱曲ではあるものの、普通は歌えないという意味では無調の音楽であるといえる。
いわゆる現代音楽だが、これを音楽だと認めてくれる心の広い人間はどうやら世界に一万人もいないらしい。現代音楽の巨匠の新作の売り上げ枚数がそれを下回るから、だそうだ。
このリゲティの楽曲がなぜ歌えないか?出てくる音階があまりに多すぎて、全然覚えれないからだ。だからこれは無調の音楽だ。
以上、これが私の考える調性音楽と無調の音楽だが、これに反論したい博学な方がいらっしゃると思う。確かに、この分類の仕方は雑だ!では、調性音楽とは何だろうか。説明できますか?実はかなり困難だと思う。というかできない。研究者の中でも議論が別れる。よくわからない、というか、定義が曖昧な用語なのだ。
そこで、彼は調性について説明しようとするのはやめにしよう、提案する。それよりも、クールな音楽に現れる技法を集めて使えるようにしようというのだ。
図1
彼の提案する技法の一部を紹介しよう。
図2はコードCmajorの構成音を、全音以内で動かしたら、どんな他のメジャーコードにも変化することを示している。
例えば一つ目の例は、CmajからDbmajに変化している。すべての声部を半音あげたので、どの声部も全音以内の移動である。以降すべての例は、Cmajの各声部が全音以内の移動をすることで、全てのメジャーコードに変化できることを示している。
つまり、我々はどんなメロディの動きにもフィットする和声をつけることができるということだ。これはかなり通常の和声感からすれば新しい。
もう少しわかりやすい例を見てみよう。図3は、Cmajor scaleの中に含まれる音から和音を作る場合に、ある和音から一音だけ動かすと、他の和音に変化するが、その一音変えるだけで変化できる和音を隣りに並べた図だ。
大文字はメジャーコード、小文字はマイナーコード、○はディミニッシュコードだ。
例えばGmajとEminorは、一音だけ異なる。DをEに変えれば変化できる。だから円の中で隣り合っている。
この円はわかりやすいが、しかし大事なことを教えてくれる。つまり、我々が音楽の中で行っていることを図示することで、より簡単に把握することができるのだ。一番良くしられた音楽に関する図形はサイクルオブヒフスだ。
最後に図1は、もっとも抽象的な概念を示している。つまり、メジャーコードの声部のうち、二声部を半音動かすことによって、マイナーコードやディミニッシュコードや、オーギュメントコードなど、かなり多くのコードに変化できるが、この変化は声部の移動がとても少ないので、かなりスムーズだということを示している。
この三つのテクニックを使用すると、あるコードから他のあるコードへかなりスムーズに、しかしある種無限ともいえる選択肢に対して移動できる。おそらくは我々の感覚はこうしてモーダルな環境とコーダルな環境を行き来している。
以上第一章で扱われた内容のうち、わかりやすいテクニックを紹介して見た。翻訳は引き続き行って行きます。
興味がある方は是非応援のほど、よろしくお願い致します。